校長通信
ゆくて遥かに
校長通信

2024年3月22日

第289号 年度末の深志高校

【2年生の探究発表会が行われました】

 2年生では、この2年間にわたる総合的探究の時間の集大成として、3月18日(月)の午後に、「探究成果発表会」を実施しました。この発表会は、カテゴリーごとに事前の発表会等を通して選出された44名が、22の会場に分かれ、各会場で2つの発表が、それぞれ2回行われる形で進められました。1、2年生全員と職員は、テーマ等から自分の興味関心を抱いた発表会場を選択し、全部で4人の発表を聞くことができます。私も自分の興味関心に基づいて、4つの発表をお聞きしました。各発表では、以下の点から説明がなされました。

・なぜ、その課題に興味関心を抱いたか。問いの背景と、目的。

・課題に対してどのような仮説を立て検証しようとしたか。

・先行研究にはどのようなものがあるか。

・検証方法(アンケート、聞き取り調査、実地調査、実験等)と検証から導かれること。

・結論と本探究の課題、新たに生じた疑問等。

 皆さんが意気揚々とそして堂々と発表している姿は、自分自身の輝きについて自信を持って表現している様子で、とても清々しかったし、感動を覚えました。先行研究の捉え方や、検証の進め方、結論に至る実地検査の回数等、もう少しブラシュアップできる要素が存在していると見受けられましたが、将来のキャリアにおいて、あるいは大学進学後、研究活動を行ったり、社会においても試行錯誤をして切り開く力が確実に培われていることを感じました。一つだけ今後考えて欲しいこととしては、終業式の際にもお話をしたように、相手のさらなる発展のためにクリティカルな助言がもっと出るといいなあと感じました。そして自分自身の成長のために、自分に対してもクリティカルな姿勢をもっと持つことではないでしょうか。今後に向けてこの点についてさらに考えていただければ、と感じました。

牧平さん:現代社会から詐欺はなくせるのか~法の可能性~
淵田さん:未来に求められる公共交通
清澤さん:信号機と交通量の関係
松倉さん:生成AIが人間に与える影響

【後期選抜の合格発表がありました】

 3月19日(火)の朝、後期選抜の合格発表が行われ、321名の入学予定者の受検番号が発表されました。昇降口前の掲示板前には大勢の受検生の皆さんが集まって、緊張の中、発表の瞬間を待っていました。8時27分頃、恒例となった應援團管理委員会による激励の「自治を叫びて」の中、番号の載った掲示板が掲げられると、周辺には大勢の人々が集まり歓声が上がったり、記念撮影をしたりする姿が見られました。毎年言っておりますが、努力のゴールだと感じるのはここまで、一日も早く新しい目標に向けてスタートを切ってくれることを祈っております。

恒例の応管によるエール、その後…

【3学期終業式と離任式が行われました】

 3月21日(木)は2・3年生にとって今年度最後の登校日です。朝から大掃除や教室移動ののち、3学期の終業式と、今年度末で転退職される先生方の離任式が行われました。終業式での私からの話しのキーワードは「クリティカル」と「ウェルビーイング」でした。

 その後、18日に行われた「探究成果発表会」の最優秀賞表彰式が行われ、今年度末転退職される先生方の離任式が行われました。お一方お一方のお話の中には、先生方の教育哲学と言いますか、深志高校や授業に係る熱い思いが伝わってきて、もっと先生方からいろいろなことを教わっておけばよかったと思いました。また、先生方のお話の中で、校長の終業式の話しと関連付けて下さる場面も多々あり、とても嬉しかったです。

「探究成果発表会」最優秀となった松倉さんのご挨拶
転退職の先生方 ご都合のつかなかった4人の先生を除き、8名の先生方よりご挨拶をいただきました。