校長通信
ゆくて遥かに
校長通信

2023年7月12日

第259号 とんぼ祭4日目の行事について 速報:国際数学オリンピック

【速報 国際数学オリンピックの結果について】

 本日、国際数学オリンピック最終日、先ほど結果が発表されました。本校から日本代表に選ばれた1年4組の狩野慧志さんは、全参加者の上位1/12~2/12に授与される銀メダルを見事に受賞されました。また日本チームも6位ということで、昨年の8位から2つ順位を上げました。狩野さんは銀メダルが目標とおっしゃっていましたので、目標を達成したこととなります。おめでとうございます。

【とんぼ祭4日目行事について】

午前中は片付けが行われました。講堂も復元
夕方は閉祭式 生徒会長と実行委員長のご挨拶です。

 4日目午後の後夜祭は運動会が行われるのが定番となっていました。昨年は梅雨が早くに明けたこともあって熱中症対策が大きな課題となり、7月2週目以降に文化祭を行った学校では、運動会をやめるか、起こさないよう工夫をしながら実施するかの選択が迫られました。本校では後者を選択したわけですが、実行委員会の皆さんの努力は涙ぐましいものでした。本部に置いたWBGT指数計の値が28を超えると中断し、参加者にはテントの日陰または冷房の効いた教室に移動してもらい、実行委員はグランドに水を撒いて無理やり指数を下げたり、風が出てくるのを見計らって再開するなど、頻繁に中断をしながらの実施となりました。係の皆さんはよく頑張っていましたが、結局時間内に予定した競技が終わりませんでした。昨年の状況を見る中で、今年は後夜祭の内容を運動会から「BABA深志」に変更となりました。苦しい判断だったとは思いますが、生徒の皆さんの英断であったと考えるところです。

BABA深志 全校ババ抜き 負け残り最弱王決定まで繰り返します
決勝戦は密室で行われ映像配信 持ち札が映像で配信されるため、異様に盛り上がりました

 かつて秋に文化祭が行われていた時代、最終日の運動会では、部活やクラス対抗の仮装行列があったり、全校棒倒しなどが行われ、先輩方にとっての運動会は思い出深い行事の一つだったのではないかと思います。しかし実施時期の変更を含めた時代環境の変化、自然環境の変化、価値観の多様化、感染症などの世間を揺るがす事象の中で、生徒の心意気や思いは変わらずとも、伝統の中身は移り変わり行くと感じている今日、この頃です。

炎嵐 感染症以降泥かけは無くなりましたが、逆に語る人々が増加しコミュニケーションが増えたと思われます。職員の働き方改革にもつながっています。
マイムマイム 懐かしかったです 
生徒たちはやり切った感でいっぱいの表情でした 生徒の表情がわかるほど、明るい時間帯の花火(19時ころ)

【中信美術展(中信美術会主催、松本市共催)入賞】

 6月後半に松本市美術館で行われた中信美術展において、仙葉咲菜さん(3-6)の作品「癸卯(きぼう)」がジュニア賞に選ばれました。選評には、「キャンバスを180°回転させることで、人生の変貌を感じさせるアイディア豊かな作品である」と記されています。アカシア会の展示会場で私もこの作品を拝見した際、180°回転させても同じ構図の中に、白と黒の対照的な世界があり、内面からの変容を予感させるものでした。入賞のことをまだ知らずに作品を拝見していたのですが、仙葉さんご自身に解説をしていただき、ありがとうございました。さらにアカシア会の皆さん、展示部門の企画コンテスト第1位、おめでとうございました。

炎嵐の語る会で、企画展示1位のアカシア会が顧問の古瀬先生(美術・黒上下マスク、生徒と間違えないでください)に感謝状を贈呈しています。古瀬先生、良かったね。演台上、マイクの前で話をしている方が仙葉さんです。一番右がその写真を撮ろうとしている担任の先生。