校長通信
ゆくて遥かに
校長通信

2022年7月29日

第216号 深志の探究学習について

 本校では「総合的な探究の時間」が、ほぼ2週に1回ずつ時間割に組み込まれています。これに加え、終業式後の7月第4週は、特別編成授業の午後、5日間毎日「総探の時間」が設定されています。

 「探究的な学び」とは何か。かなり浸透してきた言葉ではありますが、簡単に説明しますと、自分の興味関心に基づく諸課題・疑問に対し、自ら調査、考察し、人に伝えられるようまとめていく学習を指します。時には仲間とともに協働しながら解決を図っていきますが、その過程では予測しなかった様々な別の課題や疑問が生じてきます。またその課題が地域や社会と深い関係があれば、様々な機関や専門家と連絡を取り合い、助言を求めたり場合によっては連携する場面も出てくるので、学校内外を問わず調整しコミュニケーションを図ることが必要となります。課題は一つの教科に留まることなく、様々な視点で考察する必要がありますし、様々な職業とも結びついてきます。この「探究的な学び」では、将来の予測が困難な時代において、それを主体的・協働的に乗り越えていく「生きる力」を育成することを目的としており、さらに学ぶ楽しさ、真理を追究することの深さや感動を共感することで、学ぶことのモチベーションを高めることに寄与したいとも考えています。

 なお、昨年も塩野前校長先生が校長通信第170号、187号に昨年度2年生(現3年生)の様子を掲載していますので、併せてご一読ください。また、本ホームページ「学校からのお知らせ>行事」の中にも記事がありますので、お読みいただければと思います。

 こうした探究的な学びは考えてみれば、深志高校ではもともと自発的に実施されてきたものでもあります。30を超える大学のゼミのような文化系クラブや、クラブになる前の自主ゼミが、とんぼ祭を目指して好きな仲間で研究に取り組む姿、運動部の運営や生徒会において仲間と協働し、他者と調整しながら問題解決にあたり、部活を活性化させたり、行事を成功させようと生徒自身が取り組む姿等もまた、まさに探究的な活動です。こうした従来の活動に加えて、「総探の時間」や教科の授業の中においても「探究的な学び」を展開することによって、自分たちの自身の探究的な取り組みがよりスマートに行われたり、学ぶことに対するモチベーションを高めることにつながってほしいと願っています。

 ここまで1年生は、3年の先輩から、昨年度の探究学習で取り組んできたことの紹介を受け、探究学習の魅力や取り組み方法を学んできました。また未来の学校構築事業において今後連携し研究を深める信州大学教職支援センターの荒井英治郎先生の講義を受け、なぜ探究的な学びが必要なのか、探究学習から得られる力とは何かといった学習の意義について学んできました。7月4週目は具体的にテーマを決めて課題を設定するという作業を行っています。

1年生は3年生の先輩からクラスごとに探究学習の意義や進め方の説明を受けました。
4/26探究学習ガイダンス
5/12信州大学連携ゼミでの、講師の荒井英治郎先生が説明で用いられたスライド。
1年生がオンラインで受講しました。

 一方2年生も、これまでの探究的な学びの成果をもとに、2年次でのテーマ及び課題の設定を進めています。ここまでの経験を活かし、「課題」を設定し、「課題」を解決する目的の明確化、仮説及びその解決プランの作成、調査・分析方法の作成という作業を進めていました。どのような課題が設定され、最終的にどのような報告にまとめ上げられるのか、今から大変楽しみにしています。

7/28総合的探究の時間 文学外国語関係分野のグループ
ここまで設定してきたテーマ、収集した資料などから、9月に実施される探究プランに係るプレゼン用スライドの下書きを作成しています。
2日かけて作成しますが、作成物の提出先はGoogleクラスルームです。

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