校長通信
ゆくて遥かに
校長通信

2023年3月25日

第243号 3学期の終業式が行われました

 3月22日(水)は本校の1年のまとめの日、大掃除、教室移動、そして終業式・離任式が行われました。ちょうど並行してWBCの決勝戦が行われていましたので、そちらの様子が“かなり”気になる生徒の皆さんもいらっしゃったのではないでしょうか。終業式での校長挨拶は、以下の通りです。

 終業式に続いて行われた離任式では、18名の教職員をお送りいたしました。転退職の先生方お一人お一人よりごあいさつをいただき、生徒会よりお餞別をお渡しいたしました。勤務の長短はございますが、ごあいさつの中では、先生方の深志生の皆さんや、学校に対して感じている熱い思いやそれぞれの願いが伝わって参りました。先生方にはこれまで本校でご尽力いただきましたことに、心より御礼を申し上げます。

転退職される先生方 お世話になりました。

【3月16日の学年行事】

 1、2年生の特編授業が実施された16日の午後は、それぞれの学年の企画行事が行われました。1年生は、株式会社コミュニケーション・アイの伊藤かおるさんのお話をうかがいました。講演では「自分を整える心の健康とコミュニケーションの癖」と題し、自分の心の状態の分析と、ストレスとのうまい付き合い方について、資料を用いながらご説明をいただきました。また、精神的に苦しい時にどのようにSOSを出していくかに関してもお教えいただきました。お聞きしたことをぜひ頭の片隅において生活していただければと思います。

 2年生は探究的学習の時間の総まとめとして、研究発表のファイナルステージが実施されました。1月の終わりに行われたグループごとの発表会で推薦された研究により、2月にはポスターセッションが行われ、さらにそこで行われた投票により選ばれた7作品が、16日の午後に2年生全体の前で発表されました。そして発表後の投票の結果、2-6新井大登さんの、「昆虫食を日常に取り込み、食卓に彩りを増やす」が最優秀作品に選出されました。おめでとうございます。最終ステージの発表は、いずれもSDGsや環境・人権という観点にとどまらず、哲学・心理学からのアプローチ、ビジネスにつながるアプローチなど多角的な視野からの考察が行われていたように感じられました。できれば、研究分野に関する先人の研究や論文は存在しないのか、それらと比較して新たな観点を見いだせないかなどについても取り組むことができれば更に深めることができたのではないかと感じました。ただどの発表とも、探究活動の末、新たな疑問にぶち当たり、今後も考え続けなければならないことに気が付いた人が多かった点は、大変喜ばしい方向性だと感じました。

受賞のあいさつをする新井さん

【2学年の海外研修】

 2学年の3月に計画されてきた希望者による海外研修ですが、感染症の影響でこのところしばらく実施を見合わせてまいりました。今年度もさすがに海外渡航に関しては集団で行うことについてはまだ難しいという結論となりました。しかしながら、何とか代替研修ができないかということで、3月13日から15日の3日間、福島県のブリティッシュ・ヒルズに赴き、2泊3日の国際交流・異文化理解研修及び震災に係る研修を学年で計画したところ、14名の皆さんが参加してくださいました。ブリティッシュ・ヒルズでは英語漬けの生活の中、様々なアクティビティーを通して文化交流を行いました。また被災地の訪問や体験者のお話をうかがう中で、現状を学び、自らのあり方についても考えることができました。今回の経験をぜひともこれからの学びや生き方につなげていってもらいたいと思います。

ブリティッシュヒルズにて
富岡町の未来をきずく事業
とみおかワインドメーヌにて

 一方、12月から3月にかけて長野県教育委員会が企画した海外研修派遣支援事業である「信州つばさプロジェクト」にも、大勢の皆さんが応募してくださいました。その中で県全体から選ばれた4人の皆さんが、ヨーロッパ、アジア、アフリカに派遣され研修を行ってきました。機会があれば、その報告もさせていただければと思っています。

【珠算の達人が県の表彰を受けました】

 校長通信の231号で取り上げました、珠算の達人2-1の奈良朋果さんが、この度令和4年度児童生徒教育委員会表彰者に選出され、3月22日に表彰状を授与しました。この表彰は、今年度のスポーツ・文化等の各全国大会において、上位入賞を果たした個人、団体に贈られるものです。奈良さんが表彰対象となったのは、全日本珠算選手権大会における読上暗算競技第3位、全国珠算競技クリスマスカップにおける読上暗算準日本一に対する評価となります。心よりお祝いを申し上げたいと思います。