校長通信
ゆくて遥かに
校長通信

2023年2月4日

第236号 1月の学年行事

【1学年のスキー・スノーボード教室が実施されました】

 前号においても少し触れましたが、1月26日(木)~27日(金)にかけ、小谷村の栂池高原スキー場において、1学年によるスキー・スノーボード教室が開催されました。栂池高原でのこの行事は恒例となっておりますが、昨年、一昨年の二年間は、コロナ禍により残念ながら中止となりました。実に三年ぶりの実施となったわけですが、折しも猛烈な寒波の中、道路状況や積雪状況も心配されました。決して良いコンディションとまでは言えませんでしたが、二日間の予定を何とか実施することができました。ご協力いただきました関係の皆さんには心より御礼を申し上げます。

 一学年は初めての宿泊を伴う行事です。もしかしたら中学校では宿泊を伴う旅行等ができなかった世代ですので、生徒にとっては初めての、あるいは久しぶりの泊を伴う学校行事だったのかもしれません。スキー・スノボの技術向上はもちろんですが、友達やクラスの友情の絆を深めることができれば何よりかと思います。

 参加した1年生の中で、1-3の遠山賢太郎さんに感想をお聞きしました。遠山さんはお父様の影響で小さい頃よりスキーを始め、今回もスキーの上級者クラスで参加したそうです。スキーの魅力については、「大自然の中に身を任せて、思いっきり滑ったときの爽快感、充実感」だと話してくれました。また、「当日はかなり寒く、上の方では吹雪いていることもあったので、上下左右がわからなくなるほど白一色だった。正直、ネックウォ―マーやゴーグルがあっても、顔が痺れるほど冷たかった。でもやめられないほど楽しかったです」と語ってくれました。さらに、「仲間と一緒に一晩過ごすのは高校に来てから初めての経験だったので、ずっとワクワクしていました」との感想も聞かれました。きっと翌日睡眠不足だった人も多かったのではないかと想像します。

開講式の様子
スキー講習中 ボーゲン奮闘中? 遠景が見通せないのは少し残念
スノボ講習中 まずは転んで起き上がる?
インタビューに応じてくれた遠山さん
二日間とも曇天だったようですので、晴れた栂池を一応掲載します。(2014年二日目早朝撮影)

 【2学年の学年クラスマッチ】

 1年生がスキースノボ教室に出かけていた間、2年生は26日には探究発表会(第235号参照)、27日には学年クラスマッチを開催しました。クラスマッチは幹事会の計画と運営のもと、春とは異なる内容で実施され、探究発表会の緊張した雰囲気から一転、みんなリラックスして楽しむ中、学年の親交が図られました。

 ただ今回は全てが順調にいく、ということにはならなかったようです。私が閉会式に顔を出してみると、何かトラブルが発生していて、なかなか閉会式が始まりません。どうやら、最後の種目のクラス対抗リレーの順位に疑義が生じたようなのです。リレーでは、途中で数学や国語、理科などの問題が出題され、それをクリアしないと先に進めないというルールだったのですが、その解答例に間違いがあり、正答を示したのに誤答とされて、先に進めず順位を落としたクラスが出てしまったことが明らかになったのです。運営の幹事会は何とか平等になるよう策を練ったのですが、良い方法が見つからず、結局タイムリミットとなって、幹事側が不利となったクラスに謝罪を行い、閉会式を迎えることとなりました。賞品のために和歌山からミカンを取り寄せる等、様々な心のこもった取り組みをした幹事会でしたが、ちょっぴり酸っぱい後味も残ったようです。

クラス対抗なんでもリレー マスクをしたまま激走中

 後日、幹事長を始め3人の幹事会の皆さんが、校長室にクラスマッチの報告に来てくれました。幹事長の2-7塩原遼大さんは、「しっかり準備することの大切さが身に染みた。ダブルチェックなど確認することの必要性を改めて強く感じた。準備が直前だとトラブル対応が難しくなるということを学んだ。迷惑をかけたクラスには申し訳ないと感じている」と話してくれました。また一緒に訪問してくれた2-4馬場俊輔さん、2-8古田耕平さんも、「朝の準備にみんなが手伝ってくれたり、楽しかったと声をかけてくれる人がいたり、学年全体で充実したクラスマッチをつくることができたと思う。ただ、準備不足や危なっかしいと幹事が感じていた部分をもっと共有しておけば良かった。問題が発生し時間に追われると、あんなにパニックになるということも初めて知った。」と語ってくれました。充実した楽しいクラスマッチだったけど、それぞれが学ぶ機会ともなったようです。これもまた、探究ですね。

 また彼らの語ってくれたことは、我々の仕事においても同じ、他人ごとではない(身に覚えがある)と、共感している私でした。

2年生幹事会の皆さんです お疲れさまでした